「旦那様、大老殿より使いの者が参りました。」
祖龍『ミラルーツ』との死闘を終え、その傷を癒すため療養中の私のところにソイツはやってきた。ゆっくりと娘と語らいながら過ごす予定だった優雅な午後を台無しにしてくれる。一体何事だというのだ?
「ユーがローエングラム家の当主、コズレ男爵デスか?」
うちはそんな銀河帝国の大貴族みたいな家名ではない。ついでに言えばコズレじゃなくコヅレだ。っていうか、貴様欧米人か?
「お休みのところ申し訳アリマセーン。私は大臣の使いでマイりました。」
・・・何用だ?
「最近、街外れの古塔に空の王者リオレウスが巣くって、ネジロにしているのを知ってマスか?」
うむ、なにやらそのような不穏な噂を聞いたことはある。あの古塔にレウスやらガブラスやらが集まり、いまや『竜たちのねぐら』と化しているそうだな。
「ソーデス。そこで大臣様から、ユーに街へ被害が及ぶ前に奴らを討ってこいとの勅命デス」
何だとっ、あのチビメガネがっ!なぜ私が行かねばならん。私は今療養中だ。他を当たれ。
「奴らの親玉は、赤と蒼の極悪なレウス兄弟。とても普通のハンターでは歯が立ちまセーン。あの祖竜をも退けた男爵殿の勇気と強さにすがりたいとの仰せデス。」
うむ?そうか?そこまで言うなら仕方ないなぁ。
「ゴネたらメンドクサイからそう言えと言われてマス。」
・・・・それはわざわざ言わなくても良いのではないかね?
「いいからユー、ねぐらいっちゃいなヨ」
赤と蒼の極悪リオレウス兄弟か・・・・
そういえば、先日うちの愛娘がばったりと飛龍に遭遇してしまった。

「パパーっ、助けて〜。赤と蒼のリオレウスが出たよっ。」
幸いそれは
以前私がマグロでしこたま引っぱたいて懲らしめた赤と青のイャンクック兄弟だったようで、私の姿を見るなり逃げていき大事には至らなかったのだが。
万一、あれがそのレウス兄弟で、私の居ないところで娘が襲われることを考えると血が凍る。・・・どうやら街のため、娘のため再び剣を取らねばならんようだ。
こうして、再び戦地へと駆り出されることとなった。いつもながら危険な任務だ。貴族となった今も、現役の戦士として闘っているのが私の誇りだ。
竜たちの巣窟に乗り込むからにはそれなりの準備が必要であろう。ルーツ・覇装備に腕を通す。最高品質の誉れ高いまさに貴族の正装だ。たなびく白いマントが高貴さを醸し出す。肩に背負うは、我が家の宝刀・ミラアンセスブレイド。数多の竜を沈めてきた心強い相棒だ。
そして、回復を怠りなくするため調合分まであわせて、回復薬G20、いにしえの秘薬11をもつ。待ってる家族がいる、万が一にも命を落とすわけにはいかないのだ。
さらに、閃光玉も25個も持ち念には念をいれる。よし、準備は万全だ。
さっそく竜たちのねぐらへ繰り出すとしよう。
「ヘイ、待って下サイ」
大臣の使いが後ろから追いかけてくる。どうした?
「ミーも連れてって下サイ」
何だと?遊びにいくんじゃないんだぞ?命を落とす危険もあるのが分かっているのか?
「ミーは使いとして、最後まで見届ける義務がありマース。そして、その詳細を全国民に伝える記者としての義務もあるのデス。遊び半分なんかじゃありまセーン。命をかける覚悟は出来てマス」
・・・・・ふん、自分の身は自分で守れよ。
「ありがとデース。では、リューたちのねぐらへレツゴー!」
頭の軽い欧米野郎かと思っていたが、なかなか骨のあるヤツのようだ。たまにはこんなお荷物を抱えてみるのも悪くないかもしれん。
こうして、私と大臣の使いの奇妙な二人組は竜たちのねぐらへと向かっていったのであった。。
注:初めての方へ。これはMH2のソロ攻略プレイ記事です。〜〜〜〜〜〜
おいっ、大臣の使い!どこ行った?
なんてことだ、塔に着く早々はぐれてしまったようだ。塔に入る瞬間不思議な光に包まれ気が付くと私は塔の中腹と思われるエリア4に立っていた。これがアクデントスタートってヤツか。大臣の使いのやつ運良くキャンプスタートであれば良いが・・死ぬなよ。
とりあえず、塔の入り口を目指し下ることにした。入り口近辺のエリア2にレウス兄弟の片割れ「赤レウス」が良く日向ぼっこをしに一人でノコノコやってくるとの目撃情報だ。卑怯なようだがまずはそこを叩く。2匹セットで闘う愚は冒さない。
『各個撃破』
確実に勝てる戦略を立て、無駄な危険は冒さない。それが戦場で生きるものの鉄則なのだ。
塔のエリア2へ着くと物陰に隠れている大臣の使いを発見した。良かった、無事だったのか。
「シーっ、いました。あそこにいマス」
ぬ?見ると確かに赤レウスがノコノコと散歩している。すかさず周りを見渡す。
弟だけか?蒼い兄貴はいないな?
子分のガブラスを数匹連れているが、確かにヤツは一人で散歩しているようだ。のんびり欠伸なんでしやがって。馬鹿めっ!よし正々堂々と不意打ちしてくれるわ。

こそこそと気づかれないように背後から赤レウスに忍び寄る。しめしめ。やつはまだ気づいていない。特大のタメ斬りを一発おみまいしてくれるぜ。
「頑張って下サーイ」
静寂を破り響き渡る大臣の使いの声。
ええええっ!ちょ、何してるの?お前?

こちらに気づき怒りの咆哮を上げるレウス。そのあまりの轟音に身がすくんでしまった。
そこにすかさず灼熱のブレスを吐くレウス。

ぎゃーーーっ。
「オー、何やってるんスカ?しっかりして下サイヨ、センパイ?」
・・・野郎!後でブチのめしてやるっ。
そういや、私がまだ貴族になる前、駆け出しのハンターで求人区を放浪していた頃、寝ている飛竜に私が爆弾を仕掛けてるところへ龍撃砲を躊躇わずに撃ってきたガンランサーがいたが・・・・貴様じゃないだろうな?
先制攻撃をしかけるはずが、逆に手痛い先制ダメージを食らってしまった。
くそおっ!
雄たけびを上げ赤レウスに突っ込んでいく。呼吸が早くなる。血がたぎる。頭がカーッとなり我を忘れてしまう。反撃など気にしないで強引に力で押し切ってやる。回避?なんだ?それは?そんなものは必要ない。だって、私は貴族なんだから。・・・決して下手だからではない。
集中的に強引に頭のみを狙う。翼や尻尾の部位破壊など眼中にない。狩るか狩られるかの勝負にそんな無駄な攻撃は必要はないのである。・・・繰り返すが、決して下手だからではない。
ひたすらド頭を斬りつけてやったところ、ヤツは咆哮を上げてブチ斬れた。
上等だ。かかってこい。正面から真っ向勝負だ!
すかさず隠しから閃光玉を取り出し投げる。ていっ。
まばゆい光があたりを包む。そして頭をクラクラさせながら怯むレウス。動きをとめて、一方的に頭をぶちのめす。

「って、ちょwユー、ズルっw」
やかましい。だって怒ったレウスの攻撃力UPは150%、スピードUPは130%。怖いじゃないかっ。
そんなに言うならお前がやってみろ?できないだろ?あーん?この閃光玉だってタダじゃないんだぞっ。貴族の身ながら、地味にコツコツとキノコクエをやりながら掘りつづけて溜めたなけなしの陽光石なんだ。これは血と涙が詰まった努力の結晶なんだ。これが俺流の真っ向勝負だ。ズルとかいうなーっ。はぁはぁ
「オーゥ、コイツ、マジ切れかヨ。」
くっ。
何と言われようが、ひたすら頭のみ集中である。怒ったら即閃光。これ基本!危険な橋は渡らない。何のために閃光玉を25個も持ってきたと思ってるんだね?
ピヨッたレウスに駆け寄ろうとしたらガブラスがドーン。

子分どもは親分を助けようと執拗に邪魔してきやがる。くそっ、ガブラスめ。本当にウザったいやつらだ。
しばらくの攻防の末に私のあまりの猛攻に辟易したのか、レウスは飛んで逃げ出した。ふふん、臆したか。
「ああっ、追わなくていいのデスカ?」
構わん。やつはすぐに戻ってくる。無理に追いかけてもすれ違うだけだ。恋愛と一緒だ。貴様には分からんだろうかな。・・・いいか?これが駆け引きだ。決してめんどくさかったり、二匹同時になるのをビビってるわけじゃないぞ?
「ユー、何か言い訳がましくなって来ましたネ?」
いちいち癇に障る男だ。
果たして読みどおりにノコノコ戻ってきた赤レウス。コソコソ着地点に忍び寄りタメを開始。
ちなみに愛剣ミラアンセスバスターでタメ斬りMAXを頭にブチ込んでやった場合(護符爪あり、白ゲージ、全体防御70%)のダメージは約200。いかなる場合であろうとも一撃で「怯み」が発生し、飛んでいても地面に叩き落すことが可能なまさに超必殺技。当たればの話だが。
もちろん、飛び上がってブレスなど吐こうものなら、その着地にもタメ斬りである。最近は残念ながら結構当たるようになってきて、少し寂しい感じすらある。ふっ、いつまでもこのオチにしがみ付いてちゃいかん。
ガブラスに悩まされながらも闘いつづけること15分。エリア2戦闘の2R目。ブレス後の着地にタメ斬りが炸裂して赤い方をフィニッシュ!



いつになく素晴らしいフィニッシュだ。ふはは、見たかね?
「オー、グッジョブ。噂とは大違いネ」
これが貴族の技だ。この勇姿しっかり記事に書いてくれたまえよ?
「任せて下サーイ。ばっちり写真も撮りマシた」
子分に苦労し、閃光大量投入のわりには意外に苦戦したが、とりあえず弟・赤レウスを討伐完了。
まだまだ、時間もアイテムも余裕だぜ。よし次は兄貴の番だ。軽くひねってやるぜ。
「オー、頼もしいデス。じゃあ、今度は閃光ナシですネ?」
・・・・いや、それは無理。
〜〜〜〜〜〜
兄・蒼レウスを探し塔を登リはじめた私と大臣の使い。
「ハァハァ」
戦闘の素人の大臣の使いは、観ているだけであったにも関わらず赤レウスの圧力ですでに疲弊しているようだった。それにしても、なぜこんな危険な思いをしてまでついてきたんだ、こいつは?ただの使いではないのか?
「ミーのファーザーは、戦場記者でした。」
戦場記者?
「ドンドルマ各地の狩場を駆け巡り、ハンターと飛龍の死闘を記録し、ドンドルマの全国民に知らせる仕事をしていました。」
なるほど。
「ミーのファーザー達、戦場記者がさまざまなハンターの偉業を記録し広めてきたおかげで、長年謎に包まれていた地方や、飛龍達の生態が解明され、人間が安全に生活できるようになってきたのデス。志半ばに倒れ尊い犠牲となったハンターたちもいマスが、その顛末を待ってる者に伝えてもらえ、魂も救われていることでショウ。」
なるほど。ハンターと同じくらい崇高な使命をもっているということか。
「もちろん、ハンターと同じくらいの危険が伴う命がけの仕事です。ミーのファザーは危険度Sランクの紅龍討伐隊へ同行し、そこで命を落としマシた・・・」
そっか・・・やつの火炎は強力だからな。我々ハンターでさえまともに食らえば即死してしまう。立派な戦場記者だったんだな、貴様の父上は。
「いえ、クーラーを忘れて脱水症状で亡くなったそうデスが・・・」
ま、まぁ、そんなこともあるだろう。
「ミーはファーザーのように立派な戦場記者になり、剣でなくペンを持ってドンドルマの平和と繁栄に尽力を尽くしたいのデス。そのためには、こんなとこでヘコたれてはいられまセン。」
・・・貴様なら父君を超える記者になれるかも知れんな。
〜〜〜〜〜〜
エリア5についた途端、蒼レウスと目があってしまった。
ぐぉぉーーっ怒りの咆哮をあげ、突進してくる蒼レウス。

弟が倒されたことを知り、怒っているのか?けっ、どんどん怒りやがれ。こっちはもっと怒ってるんだ。貴様に殺された人々の恨みを今こそ返してやる。
怒りにまかせ突進を繰り返す蒼レウス。
あぶないっ、大臣の使いっ!

「オー、助かりマシた。惚れちゃいそうデス」
ふっ、貴様はこんなとこで死ぬわけにはいかんのだろう?カッコよい記事を書いてくれよ。
それにしてもなかなか閃光チャンスもないくらい走りまわりやがる。メチャクチャな奴だ。
しかし、こいつも子分のランポスを大量に連れてるが、コイツは子分などお構いなしに火炎を吐きまくる。
なんて非道なやつだ。そいつらは一緒に頑張ってきたお前の仲間じゃないのか?

『やめてー、兄貴ィ!熱いッ!』という彼らの悲鳴が聞こえないのか?

人間を襲うのは良い、如何に人間からみて外道の仕打ちでも、それが生態系なのだから仕方ない。人間も食べるために罪のないアプトノスの親子を非情に狩ったりするのだから。
しかし、・・・しかし仲間を見捨てる奴だけは許せんっ!外道にも劣るクズめっ。

危ないっ、ランポス!今まで蒼レウスのために尽くしてきたであろうに、あっさり見捨てられ殺されるランポス!あまりに不憫じゃないか?
くっ、その火の玉、俺が弾き返してくれるっ。
あ゙!「ユー、容赦なく厳しい人ですネ・・そこまでしなくても・・」
いや、ちがっ・・
くそっ、やはり閃光使って手っ取り早く仕留めるしかないようだな。
む?こちらに向かって飛び上がろうとする蒼レウス。チャンスだ。叩き落してくれる。



やりィー。よしっ、頭にデンプシーだっ。
ここから、閃光モードで行かせてもらう。
閃光 => デンプシー => 頭突きや尻尾で反撃されて少し凹む => 再びデンプシー
の恐怖のコンボだ。

猛攻に逃げ出す蒼レウス。
ふっ、どこへ逃げようとお前の帰ってくる場所は俺のところしかないだろう?
帰ってきたところに特大のタメ斬りをお見舞いしてやるぜ。

ワン

ツー

スカッ
ごほん。まぁ、お約束だ。これはなかったことにしてくれたまえ。
「任せて下サーイ。ばっちり写真撮りマシた」
くっ、このままじゃ格好がつかん。
いいだろう!予告しようじゃないか!最後はタメ斬りでフィニッシュしてやる。シャッターチャンスだ。記事にデカデカとその写真を載せるがよい。
「そんな大風呂敷広げて大丈夫デスか?」
私はプレッシャーに強い男だ。むしろ、それくらい追い込まないと燃えんのだっ!
「真性のMってことデスか?」
どうでもいい。
残り時間もあとわずか。おそらく5分ちょっとくらいだろう。
飛び上がりブレスを吐く蒼レウス。よし、ここだ。ここで決めてやるぞ。

位置よしっ、タイミングよしっ

食らえっ、渾身のタメ斬りをっ。これでトドメだ。

よしっ、ドンピシャリっ!堕ちろっ!

あまりの剣圧にひっくり返り、まっ逆さまになる蒼レウス。

そして、そのまま撃墜。これぞ必殺「貴族流・真空タメ斬り堕としっ」

地面に叩きつけられ悶えるレウス。・・・終わりだ。

もがき終わり息絶えた蒼レウス。フィニッシュ!
ふふふ、完璧だっ!これ以上ない完璧なフィニッシュじゃないか?
「最高デス!これはもう、ユーを褒め称える記事を書きまくらねばなりませんネ。腕がなります。」
うむ。今度は貴様の番だ。レウス兄弟の恐怖が拭い去られたことを、夜の闇に怯えて暮らさなくて済むようになったことを、子供が笑って遊べるようになったことをドンドルマ全国民に知らせ、彼らに安寧の時をもたらすのだ。
「はいっ。ユーは剣で、ミーはペンで戦えということですネ」
そうだ。私は剣で平和を築く。貴様は貴様にできることをやれっ。
「・・・コズレ男爵様。ユーに会えて本当に良かったデス」
ふっ、俺達は勝ったんだ。涙はいらない。笑って帰ろうじゃないか。
こうして、見事ねぐらに巣くうレウス兄弟の討伐に成功した我々は町への帰途へとついた。
爽やかな一陣の風が我々の勝利と友情を祝福するかのように吹きすぎていった。
〜〜〜〜〜〜
「パパー!ドンドルマ通信の号外が出たよー。パパのことが書いてあるみたい」
レウス兄弟を倒した数日後の朝、まだ眠い目をこすりモーニングコーヒーとしゃれ込んでいた私のところに娘がそれを持ってきた。
お?ついに出たか。ふふふ、娘よ。パパのカッコいいところが沢山書いてあるんだぞっ!
「わぁー、パパすごーい」
ははははは・・
===========================================
ドンドルマ通信『号外』古塔に潜むレウス兄弟討伐される〜 裏にひそむ黒い影ドンドルマ時刻・第三繁殖期17時。
かねてから古塔に潜伏していると見られていた指名手配犯「レウス兄弟」が討伐された。兄弟は昨年来近辺の街を荒らしまわっており殺人・窃盗の嫌疑がかけられていた。
討伐に成功したのは先日男爵位を襲名されたばかりの「コズレ男爵」氏。
氏は大老殿からの勅命により、単独での討伐を敢行。財力にものをいわせたアイテムの大量投入によるゴリ押し作戦により見事討伐を果たした。
しかしながら同行した記者は語る。
「まぁ、正直やりすぎと思われるあの閃光投げまくりには失笑でしたが、それなりに頑張っていたとは思いマス。ただ、貴族だなんだのと鼻にかけて事あるごとに自慢をされ、過剰な報告記事を強要されたのが不愉快デス。」
記者は公文書偽造を強要されたと訴え、近く脅迫の疑いで告訴する構えを見せている。
さらに、氏にはレウス兄弟から金品を剥ぎ取って不正に押収した疑いもかかっており、近く調査が入る模様。
討伐の最中、『雪だるまプレイ』でランポスを追いまわしはしゃぐ同氏その不真面目かつ破廉恥な態度に、ここはキャバクラじゃないんだと記者は怒りをあらわにしている。
問題の証拠写真(記事:大臣の使い)
===========================================
/(。□。ハ テーマ:モンスターハンター2(dos) - ジャンル:オンラインゲーム
- 2007/02/12(月) 23:59:59|
- ソロっぽい話
-
| トラックバック:0
-
| コメント:3