MHバカ一代

MHシリーズを無印からやり続けること1000時間以上。最近2のオンライン始めました。そんなオヤジのMH2中心のプレイ(ぼやき)記録です。

銀レウスの誤算

「釈放だ。出ろッ。」

この陰惨たる空間を外界から遮断していた分厚い鋼鉄の扉がいきなり開き、まぶしい光が差し込んできた。
私がここに入れられてから何ヶ月経ったのだろう?いや、もしかしたら何日かしか経っていないのだろうか?まぶしい光に眼を開くことが出来ず、手で顔を覆っている私を誰かが強引に引っ張りだした。

なぜ、私はこんなところに居るのだろう?
私は街のため民のため、精一杯頑張ったはずだった。古塔にひそむ凶悪なレウス兄弟。あの時、街を荒らしまわっていた奴らを、私は見事討ち果たしたはずだった。今ごろは英雄として崇められ、賞賛の的となっているはずではなかったのか?



「公文書偽造」 及び 「業務上横領」 これが私に課せられた罪状だった。

一体、何がどうなればこんなハメに陥るのだ?
思えば、あの「大臣の使い」。色々と理屈をコネてわざわざ危険な討伐へ同行してきたのがそもそも怪しかった。ヤツは最初から大臣から密命を帯びていたに違いない。事実無根のありもしないことを訴え、子連れ男爵を陥れろと。まぬけにも私はまんまと大臣にハメられたのだ。
近年度重なる討伐の功績により名声を博し、次期大臣の呼び声も高い私がヤツは目障りだったのだろう。バカなヤツだ。大臣なんてくだらんものに興味ないというのに。所詮、小ズルイ猿には獅子の心中は分からんということか。

それにしても、何故今ごろになって突然釈放されたのだろうか?何となくイヤな予感がする。自慢じゃないが恋の予感以外は外れたことがない。

引き出された私の前に立っていたのは一人の若い女性だった。長い髪をキリっと巻き上げ、少しキツイ目をしているがなかなかの美人だ。そしてキラッと光るメガネ・・・・うん?メガネ?・・・またしてもイヤな予感がする。
「初めまして男爵様。私は大臣の秘書です。本日はお話があって伺いました。」
くっ、やはり大臣の手のものかっ。あんたと話すことなんて何も無い。帰って、大臣にいつかブチのめしてやると伝えてくれ。

「そう、おっしゃるのも無理はありません。男爵様は全く無実の罪にて投獄されてしまっていたのですから。勘違いなさらないで欲しいのは、この件に関しては大臣は一切関与なされてなかったということです。あの「大臣の使い」の名声欲しさの暴挙だったのです。」
・・・・・
「むしろ、投獄された男爵様を救うべく大臣は八方手を尽くされ、ようやく無実の罪を晴らし、こうして男爵様の釈放へとこぎつけたのですわ。」

・・・そんな話を信じると思うのか?目的は何だ?

「まぁ。そんなこと言われたら私どうしたら・・・」突然冷め冷めとすすり泣き始めた秘書。
ぐっ!何?私が悪いのか?勘弁してくれ。
ま、まぁ、分かった。大臣が助けてくれたんだな。その気持ち有り難く頂くとしよう。
「ご理解いただけました?」
う、うむ。・・・じゃあ、私は家へ帰ってよろしいのかな?
「もちろんですわ」
・・・・・
「ですが、一つだけお願いが・・」
やっぱり、きたっ!私のイヤな予感は外れたことがないのだ。こうやって買わされた英会話セットが家に何セットあると思うのだ?入らされた保険が何社あると思うのだ?使いもしない美顔器はどうしたらいいのだ?
もう女には騙されないんだからねっ。

「実は先日、男爵様が討伐なされたレウス兄弟。彼らは死んだわけではなく、再び息を吹き返し勢力を取り戻しつつあるとの噂があるのです。」
なにっ、そんなバカなっ。確かに2匹とも私のスーパータメ斬りフィニッシュでトドメをさしたはずだ。
「しかし、現実に彼らを見たという者が居るのです。失礼ですが、きちんと生死をご確認されましたか?」
いや、まぁ、確かにわざわざ確認まではしていない。しかし、あの致命傷で生き延びるとは・・・
「目撃者の話ですと、兄の蒼レウスの方はともかく、弟の赤レウスの方は見る影も無いくらい大きく様子が変わっていたとのことです。」
様変わりだと・・・?
「銀色に輝く翼。硬質感のあるメタリックボディ。そう、あれはまさにメカ。おそらく致命傷によりほとんど助からなかったであろう体を改造手術することでメカレウスとして蘇ったに違いないとのことです。」
なんかの映画の見過ぎじゃないのか?お姉ちゃん?
「分かりません。ただの私の杞憂であれば良いのですが・・・・
いずれにせよ、真相を確かめに、そして噂が本当であれば再び彼らを討つ為に、真の英雄たる男爵様のお力をお借りしたいとの大臣の仰せです。」
うむむ、その話が本当なら奴らにキチッとトドメを指さなかった私の責任でもある。プロとして任務を最後まで遂行する義務があるから行くのはやぶさかではないが・・・大臣の依頼ってのが気が乗らない・・・
「そんなことありませんわ。これはドンドルマ全国民、もちろん私からのお願いでもあるのです。お願いです。素敵な男爵様。そのお力でドンドルマに平和を。」
なんか、また騙されてないか?俺?


こうして、私は再び古塔へ向かうこととなった。
メカレウス・・・・そんなものが本当に存在するのだろうか?
久しぶりに家に帰ったというのに、愛する妻と子との再会もそこそこに私は出立せねばならなかった。
「パパーっ。久しぶりに帰ってきたのに、もう行っちゃうの?私グレルヨ?」
すまんな、娘よ。今度はすぐ帰ってくるよ。

久しぶりに貴族の正装「ルーツ・覇」装備を見に纏う。やはり気が引き締まる。
武器は愛剣「ミラアンセスブレイド」に手をかけたが、思い直し「クロームデスレイザー」を今回の相棒に選ぶこととした。奴らはもう龍じゃないのかも知れん。だとすれば龍属性の武器は意味をなさん。しかし、生命体である以上毒は効くだろう。
持ち物は、先日のレウス兄弟討伐のときと同じチョイスだ。回復と閃光をたっぷりと持つことでち心の余裕を持ち合わせる。それが大人の男の戦い方というものだ。

こうして準備を済ませ、家族にしばしの別れを告げ歩き出した私の前方にほっそりとした人影があった。

「おそかったですわね。さぁ、いきましょう」
・・・って、ちょっと待て秘書さん。なぜあんたが居る?
「なぜって、もちろん私も同行させていただくからですわ。」
・・・これは新手の美人局(つつもたせ)か?イヤな予感がする。

「イヤですわ男爵様。もちろん私は大臣の秘書として最後まで見届け、それを報告する義務があるのですわ。」
なんか、聞いたことあるパターンのような気がするが気のせいだろうか?
とにかく、断る。足手惑いだ。
「ひどいわ、男爵様」再びシクシクと泣き始める秘書。
う、うーん。でも、ほら危ないし。
「危なくなんてないわ。だって男爵様が守って下さるのでしょう?私・・・もっと男爵様のことを知りたいのっ」
えwそれってどういう意味だろうか?うふふ、困るなぁ私には妻も子も。
・・・・・・よしっ、仕方ない。連れて行こう。でも、危なくなったら隠れるんだぞ?
「はいっ、宜しくお願いします。」
淡い恋の予感がした。
しかしこれでオチへの伏線が出来てしまったような気がするのは何故だろうか?


※注:初めての方へ。
   これはMH2のソロ攻略記事です。大剣ソロ「銀色の希少種を追って」両討伐。


------------------------------------------------

古塔へたどり着いた私と秘書。今回は二人ともちゃんとベースキャンプへ着いたようだ。良かった。レディを危険な目に合わすわけにはいかん。
「男爵様、大老殿にて支給品を用意しておきましたわ。」
なんと!珍しいこともあるもんだ。あのケチメガネの大臣がこんな気前の良い振る舞いをするとは・・・もしかして本当に反省しているのだろうか?今度頭を撫でてやってもいいかもしれん。
有り難く頂戴することにし、中を覗き込む。
「このナイフには強力な眠り薬が塗布されていて、どんな大きな飛龍でもたちどころに眠らすことが可能です。これをお持ちになって下さい。」
ふむ、そいつは役に立ちそうだ。
ついでに閃光玉も取り出し袋に詰め込む。自前で25個も持ってきているが、幾つあってもこまることはあるまい。

一通り準備が済んだところで、レウス兄弟を探しに2人で塔を登り始めた。塔を下から順繰りに調べてまわったが前回赤い弟が散歩してた広場も、兄が白ランポス相手に暴れていた中腹にも、どこにも奴らの気配は感じられない。
奴らは一体どこに居るのだろう・・・本当に奴らはいるのか?やっぱり死んでいたのではないのか?

「そう言えば、この古塔には秘境と呼ばれる神聖な場所があるいう伝説を聞いたことがありますわ。もしかして彼らはそこで静養して力を蓄えているのかも・・・・」
ふむ、その伝説は私も聞いたことがある。しかし、そうなるとなかなか見つけるのは骨が折れそうだな。
「あっ!あんなところに剥き出しの崖がっ!確か安全のため大老殿が巨大な岩で封鎖していたはずなのに・・・」
確かに故意にどかしたような跡があるな。ふむ、こいつは怪しいな。
下を覗き込んでみたが一面の雲が視界を遮り何も見えない。下まで相当距離がありそうだ。これは、一旦戻ってロープか何かで降りて調査するしかないだろう。
「うーん、でもそんな暇はありませんわ。いちかばちか飛び降りてみたらどうかしら?」
え?何言ってるの、あんた?
「無敵の男爵様ならきっと平気ですわ。私は後から追いかけますので。」
え?普通に死ぬよ?この高さなら。
「えいっ」
って、ちょっ、うわーーーーーーーーーっ。


はっと気がつき見上げると2匹のレウスがこちらを睨んでいた。
全身真っ青のまがまがしい姿。忘れもしないレウス兄弟の兄・蒼レウスだ。野郎っ、やっぱり生きてやがったのか。
そして、隣には・・・・・えーっと、どちら様でしょうか?
「ぐぉーーっ」いきなり咆哮を上げて襲い掛かってきた銀色のレウス。
かろうじて避けて、返す刀で尻尾を斬りつける。
カキーン。
信じられないことに金属を斬ったような感触がした。剣の達人たる私の見切り能力がなければ弾かれてしまっていたことだろう。
なんてことだ・・・・マジでメカじゃないか!?
獰猛さはそのままに、スピード、攻撃力、堅さ全てが大幅にパワーアップしているようだ。これが、あの赤レウス・・・まさに殺戮マシーンとして生まれ変わったメカレウス。
・・・・・怖いじゃないかっ。
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兄・蒼レウスも襲い掛かってきた。いかん、こんな化け物相手に2対1じゃ勝てるわけがない。くっ、しかも飛び降りてきたはいいが、このエリアは逃げ場がないじゃないか。どうすれば・・・はっ。
そのとき、懐にナイフの感触があった。そうか。これで1匹眠らせてしまえば・・・
さっそく眠らせようとチャンスを狙うが、2匹の激しい猛攻に避けるのが精一杯。とてもナイフを投げている余裕が無い。一瞬でも動きを止められれば。
よし、もったいないが私も貴族だ。ケチケチしないで閃光を使おう。

もったいないので上手い具合に1発で2匹怯ませられればいいのだが。。。
 投げる=>光る=>怯む=>1匹

しまった!1匹外した。仕方ない、もう一発。
 投げる=>光る=>怯まない

くっ、無念!失敗した。もったいないっ。
焦る私。こうして4発目でようやく2匹とも怯ませることに成功。最終的に4発も消費・・・はぁ。

そして、とりあえずメカレウスは後回しにしようとナイフを投げつけて眠らせる。機械のボディにナイフが刺さるか心配だったが、どうにか上手く眠らせることが出来たようだ。


ほっ、よーし、ここからは1対1だぜ、兄・蒼レウス。おっ、何だそのやる気満々な目は?この前タイマンでやられたのを忘れたのか?また痛い目にあいたいようだな。しかも今回は手下のランポスもいないんだぜ?
え?何だとっ?貴様こそ閃光玉を封じられた状態で俺様に勝てるのかだと?
・・・・・・そうかっ!ここで閃光を投げたらせっかく眠らせたメカ野郎を起こしてしまう。くっ、貴様これは計算のうちか?甘んじて弟を起こさないのは、私の閃光を封じるためか。閃光さえなければ私如き1匹でも十分倒せるということか・・・なめやがってっ!
いいだろう、今回は正々堂々闘ってやろうじゃないか。

やつの手の内はとっくに理解している。しっちゃかめっちゃか走り回り、たまにフェイントでストップ・アンド・ゴーで火を吐きバックジャンプ。走り疲れたら振り返ってその場でブレス。ノってきたら上空に飛び上がっての3連ブレス。
ふん雑魚がっ!そんなもんがいつまでも貴族たるこの私に通用すると思うなよ?


まずは突進は軽くいなす。ふっ、そんな動きじゃ私に指一本触れることすらできないぜ。
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そして、立ち止まってのブレス。こんな隙だらけの攻撃をするあたりが、低知能な動物たる所以だろう。軽くかわしてしっかりとそのマヌケなド頭を斬ってやる。
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頭を斬られると大抵ヤツはブチ切れる。だが、それがどうした?貴様の怒りなど恐れるに足りん。
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極めつけは、飛び上がってのブレス。人をバカにしたようなヌルい攻撃だぜ。そんなもんが当たると本気で思っているのか?
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空中でブレスを吐き終わってノコノコ降りてくるヤツは格好の的。
この間それでやられたのを忘れたのか?バカなヤツだ。再び思い知らせてやる必要があるようだ。
いくぞ、必殺「貴族流・真空タメ斬り堕とし」
全世界の少年少女の夢と希望の力を勝手に分けてもらい、それを剣先にタメて一気に放出するローエングラム家に伝わる必殺の技だ。この技を使うことで、どこかで夢に敗れて挫折する少年が出るかもしれないが、それは世界を救うために仕方のない代償だろう。その崇高な犠牲。無駄にはせんっ!
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※文章とイメージが若干あってませんが、想像力で補って下さい。


はあっ、はあっ。
なかなかやるじゃないか。さすがにミラクルアイテムの閃光玉を使用できない「ハンデ」は、この私をもってしても苦戦を強いられるようだ。勝負は一進一退し、時間ばかりがズルズル過ぎている。このままじゃジリ貧だ。なんとか流れを変えなくては・・・・

「男爵さまーっ、がんばって〜」
そのとき、黄色い声援が飛んできた。秘書の姉さんやっと来たのか?
むっ、危ないっ!
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怪我はなかったか?
「あ、有り難う御座います。男爵様。助かりました。・・・・あの・・いえ何でもありません。」
潤んだ瞳で見つめる秘書。

むぉぉ。体の底から力が湧いてくる。気力が、体力がみなぎってくる。
別に人に誉めてもらいたくて闘っているわけではない。いい格好がしたくて闘っているわけではない。
しかし、やはり誰かが見守っていてくれると気合のノリが違う。それが女子なら尚更じゃないか?誰しも体育のとき女子を意識して必要以上に頑張った記憶があるはずだ。
下心ドーピング完了。秘書さんよっ、私のエロカッコいいところを見よっ、蒼レウスよっ、ここからの私は別人と思ってもらおう。
いくぞ、再び「貴族流・真空タメ斬り墜とし」だっ。


な、なんだとっ。
敢えてワンテンポ早く繰り出すことで着地前に叩き込み、地面に叩きつけての精神的な追加ダメージを与えるこの究極奥義を2発もぶち込んでやったのに耐えるとは・・・
この前は、この一撃でくたばったヤツが・・・弟だけじゃないっ、こいつまで大幅にパワーアップしているというのかっ?
天晴れ兄レウス。貴様の力は認めよう。しかし、どうやら勝負はあったようだ。さすがに私の必殺技をまともに食らっては無事では済まなかったようだな。
33分の激戦の末、ついに崩れ落ちた兄レウス。
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ふぅっ、とりあえずは1匹。


しかし、次に控えているのはあのメカレウス。見るからに堅そうな光り輝く機械のボディ。
時間も少ないし、ヤツのボディに私の攻撃が通じるのかも怪しい。よし、ここは一旦戻って、雷属性の大剣を持って出直そう。
「男爵様、次はいよいよあの銀の弟との決戦ですね。勝算はありますでしょうか?・・・・いえ、すいません。いやだわ、私ったら。男爵様ならきっと勝つに決まってますわね。」
・・・・ふっ、もちろんだ。君が見守っていてくれれば私に不可能はない。

私は何を言っているんだ?
仕方ない。こうなったらやるだけやってやる。
もう手段は選ばん。閃光玉を投げて投げて投げまくって、短期決戦で押し切ってやる。

いくぞっ、勝負だ!メカレウス。

こちらに気がつき、ゆっくりと歩いてくるメカレウス。その視線の先に兄・蒼レウスの屍体を見つけたようだ。
激昂し襲い掛かってくるかと思いきや、しかしそれでも表情を変えずゆっくりと歩いてくるメカレウス。ガシャンガシャンガシャン・・・・・機械の音が規則正しく刻まれる。
・・・・その冷たい機械のような目にぞっとした。メカになり感情まで無くしてしまったというのか?あの、熱かった赤い火の玉BOYはどこに行った?
そんな姿にまでなって生き延びようとする貴様の執念は見事だ。しかし、心を無くし戦闘マシーンとして生きる貴様の無残な姿・・見るに耐えんっ。今度こそこの私がキッチリと引導を渡してやる。


とりあえず、閃光を投げる。
まばゆい光に目が眩み怯むメカレウス。よし、通じる。視力はもとのままのようだ。
すぐさま頭を狙い剣を振り下ろす。
ガキン。鈍い手ごたえ。弾かれるほどの堅さではなかったが、弱点である頭ですらこの堅さ。その甲殻はいかほどに堅いというのか?斬っても斬っても鈍い手ごたえ。だめだっ、歯がたたん。

しかし・・・絶望に打ちひしがれながらの一撃がヤツの翼に当たったとき!
サクッ!軽い手ごたえとともに、たった一撃で怯んだメカレウス。
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なにぃっ!我が目が信じられなかった。とてつもなく堅牢な硬さを持つと思われたメカレウスなのに、一番面積の大きい目立つ場所がこんなに柔弱だというのか?確かに薄い翼は他部位に比べれば硬度は低そうだ。しかし、これほどとは・・・・
これは・・・・改造失敗か?はたまたコスト削減の煽りか?・・・いや、大幅なスピードUPのために軽量化を図った苦肉の策といったところか。
閃光が効き、こんな大きな弱点がある。それだけで十分だ。もう私の敵ではない。時間もないことだし、悪いが鬼の連係を使わせてもらおう。

閃光を投げる。怯むメカレウス。その翼に連撃を加える。たった1,2度翼を斬っただけで怯みまくるメカレウス。

バカなヤツだ・・・確かにスピードは大幅に向上している。しかし、表面的な強さを求めるあまりに、逆に弱体化してしまったとは・・・哀れな。

「あっ!男爵様。私、分かってしまいましたわっ!まぁ、なんてことでしょうっ!」
っと?なんだ?
「ヤツの弱点はきっと「翼」ですわ。先ほどから男爵様の翼への攻撃が効いていますわ」
知ってるよっ
・・・・・これは計算か?天然か?コイツが女子じゃなかったらブーメランを投げつけてやるところだ。


温存していたので閃光は十分ある。ひたすら閃光+翼へデンプシーで攻め立てた。その度に哀れにノタ打ち回るメカレウス。
まともにやったら勝てる相手ではなかったかもしれん。しかし、弱点がはっきりしている以上、そこを攻めるのはプロの鉄則だ。情けは禁物ということだ。そして、45分。
ガタン。プシーッ。という音を立てて動きを止めたメカレウス。どうやらその呪縛から解き放たれて最期の時を迎えたようだ。わずか10分。あっけない終わりであった。
10712_siverfinish.jpg

さらばだ、メカレウス。恨むなら自分の愚かさを恨め。今度生まれ変わったら、メカなんかに頼らず、あの強かった赤い肉体で再び襲ってくるんだぜ?


「キャー、素敵っ!さすが男爵様っ」
駆け寄ってくる秘書。輝くばかりの笑顔だ。彼女がこんな表情も持っているとは気が付かなかった。
「ありがとうございます。これで再びドンドルマは救われましたわ。」
うむ。元はといえば私のまいた種だ。責任をもって狩り取ったまでのことさ。
「いえ、男爵様は二つのものを救われましたわ。一つはドンドルマの平和。そして、もう一つは・・・」
もう一つは?
「・・・私の冷えた心ですわ。」
秘書は熱っぽい瞳で私を見上げている。
「男爵様に会うまでの私は、どこか心に壁を作った冷たい女でしたわ。でも、男爵様にお会いし、その勇気と熱情に私の心はすっかり溶かされちゃったみたい。男爵様。私、わたしっ・・・」
私には愛する妻も子もいる。彼女はそれを察したのかも知れない。
「・・・いえ何でもないですわ。さぁ、帰りましょう。私たちの街へ」

こうして、今度こそレウス兄弟の最期を確認し、私たちは帰路へとついた。
心には任務を達成した喜びと、ちょっぴり甘くそれでいて切ない風が吹いていた。。

10713_last.jpg

--------------------------------


翌日、私は大老殿へと来ていた。大臣のメガネ面など見たくもなかったが、
「明日、大老殿に来て下さいね。大臣様から感謝の礼がありますので。・・・絶対来て下さいね。私に会いに・・・そしたら私・・」
別れ際に彼女が言ったその台詞の続きが気になって仕方がない。男ってヤツはバカである。何を期待しているというのか?

ついついニヤけてしまう顔を引き締め、門前で仁王立ちしている守衛に用向きを伝えると門の中から衛兵がワラワラと出てきた。
おいおい、いくらドンドルマの危機を再び救った英雄だからといって、ずいぶん大仰なお出迎えではないか?彼らは私の周りをぐるりと囲んだ。あれ?何となくイヤな予感。

「自ら罪を認め、出頭するとは見上げた心構えだな。かといって見逃すわけにはいかん。拘束しろっ」
隊長格の男が号令を発すると同時に、衛兵達が私の両腕を取り押さえた。
「貴様の罪状は分かっているな?」
えーっと、窃盗罪かな?秘書さんの心を盗んだから・・・・なーんて、カリオストロの城チックな展開は・・・?
「あるわけなかろう。」
やっぱり?
「貴様にかけられている容疑は、『ドンドルマ迷惑条例違反』。つまりは痴漢容疑だ。」
「被害者の証言によると、貴様はことあるごとにイヤらしい目線で舐めまわすように見ており、ついには敵の攻撃からかばうフリをしながらの破廉恥行為に及んだとのことだ。更には、白ランポスに囲まれた危険なところに婦女子を連れ出した上に一人残して逃げ出すという卑怯極まりない行為。このドンドルマの恥めっ。今度はすぐに出られると思うなよ?」
やっぱりイヤな予感が的中した。昔から恋の予感以外は外れたことがないのだ。

分かった。でも、一つだけ言わせてくれ。
・・・言っとくが、予想はついていたぞ?分かっていて引っかかったんだからな?分かっちゃいるが女に引っかかる。それが真の男ってもんじゃないのか?じゃなきゃ、ボッタくりバーなんて存在しないだろうがっ、この大臣の豚どもがっ!

「よーし、公務執行妨害追加。こりゃお前死刑いっちゃうかもな!」

テーマ:モンスターハンター2(dos) - ジャンル:オンラインゲーム

  1. 2007/03/20(火) 23:59:59|
  2. ソロっぽい話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

初めまして^^
いつも楽しく拝見しております。
男爵さんの巧みな文章構成には毎度笑わせてもらっておりますw

メカレウス討伐お疲れ様です^^
ドンドルマの平和を守ってくれてありがとう!
やはりハンターたるものハードボイルドな生き方でなくてはいけませんねw

これからも楽しい記事楽しみにさせてもらいますね^^
  1. 2007/03/21(水) 21:45:09 |
  2. URL |
  3. ザク #-
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2007/03/22(木) 04:16:01 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

お、釈放されたんですか〜

釈放おめです〜^^。そしてすぐに銀蒼レウス討伐に出発するあたりタフな貴族さんですねw。
やっぱり子連れさんの記事は写真と素晴らしい長文で戦いのすさまじさが伝わりますね。「突進を軽くいなす」の写真のあたりから笑いが止まらないんですがw。
なるほど、最近レア素材がさっぱり出ないのはコズレさんの真空タメ斬り墜としのせいでしたか。これは補償してもらえるんでしょうか?(´−`)
って、釈放されたのにすぐ捕まっちゃってますしw。差し入れしなきゃいけないですな〜。あ、でも金ないから止めときます。

なにはともあれ次のソロ攻略記事を期待してます^^

  1. 2007/03/23(金) 14:28:24 |
  2. URL |
  3. Seneca #tujfqTUo
  4. [ 編集]

シェン&帰ってきたレウス兄弟討伐、お疲れ様です^^
ドンドルマを守ってるはずなのにラストがいつも報われないですね・・。
世界中の少年少女の夢と希望を勝手に使ってる報いかもしれません。
序盤の蒼レウスは苦戦してるようにも見えますが、気のせいでしょうか?w
だいぶ残り少なくなりましたね♪
男爵様ならもう残りのx2クエもメッタ斬りにした後かもしれませんがw
次も楽しみにしています^^
  1. 2007/03/23(金) 15:27:04 |
  2. URL |
  3. まな #P0vgGwAM
  4. [ 編集]

男爵様!

目下一日も早い釈放を要請中であります(−−)>敬礼
申し遅れました。ウォルフガング家の末裔マッドです。

あの未確認生物メカレウスとおまけでついてくる蒼を完膚なきまでにやっつけドンドルマの街を救った英雄なのに・・・こんな酷い仕打ちとは嘆かわしい。
ここまで数々の功績を残してきた男爵様に対しての拘束。何やらドンドルマ政界ではローエングラム家を仇となす陰謀がうごめいている様です。御身体にはお気をつけください。

今しばらく、今しばらくのご辛抱を!

先日事件の当事者の秘書に尋問したところ男爵様と秘書が楽しそうにボッタくりバーで飲んでいる写真を出してきました・・・

し、失礼しました><も、勿論男爵様を信用してます!それでは(><)>敬礼

  1. 2007/03/24(土) 13:03:27 |
  2. URL |
  3. 泥沼のマッド #-
  4. [ 編集]

ザクさん>
コメント有難うございます。
一見くだらないように見えて、その奥にキラリと光るハードボイルドタッチ。
それに気づかれるとは素晴らしい!そう、ハンターはハードボイルドじゃないとw
こんな生き方をしてみたいもんです。捕まっても悔いなし!・・・やっぱイヤかなぁ。


Senecaさん>
写真を見て笑ってしまうとは、もっと想像力を働かせてもらわないと困ります。たまたまイメージに添う画像がなかっただけであくまで文章が正です。
最近レアがでない?サク○イさんの肉の陣じゃあるまいし、真空タメ斬り墜としにはそんな効果はありません。よって当然補償はできませんYO!
夢も希望もなく気力が沸かなくなるのが効能です。


まな様>
ありがとうございます。最後が報われないのは私がMだからです。なのでこれでいいのですw
そう半年も引っ張ってきた大剣ソロもいよいよ残り少なくなってきてしまいました。記事が追いついてませんが、憎きラオや双璧、今週末に奇跡的に紅龍や砦シェンもクリアしてしまい、残すところあと「4本」だけです。
いよいよ大貴族への道は近い!仲間入りさせてもらいますw
しかし、最後にして最大の壁・4本をクリアできる気が全くしないのは秘密。最後の1個でつまづいて挫折するのが私の人生らしくて良し!


マッドさん>
これはこれは、誇り高きウォルフガング一族の面汚し末裔のマッド閣下ではないですか。ご心配おかけして申しわけありません。
秘書と楽しそうにボッタくりバーで飲んでいる写真を入手されたのですか?それはむしろ私の無実を晴らす証拠となりそうです。合意の上だよ?と。
しかし、家庭での立場がまずくなるので、やっぱりそれは封印願います。敬礼
  1. 2007/03/25(日) 17:02:35 |
  2. URL |
  3. 子連れ男爵 #-
  4. [ 編集]

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最近かめはめ波を覚えた娘(2歳)の執拗な攻撃を右から左へ受け流しながらプレイしています。
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